マハムニプロジェクト2012開催報告!

2012年10月にキックオフした「マハムニプロジェクト2012」が12/30-1/5に実施されました!2/3に開催された帰国報告会の内容に、今回渡航中に現地からFacebookで中継していた内容を交えて共有します^^

日立ソリューションズ様に会場をご提供いただき、マハムニプロジェクト2012報告会が始まりました!司会進行はおうちゃん、続いてサンタのさくら君が今年のプロジェクト内容について語ります。バングラデシュという国について、そしてマハムニ母子寮という施設について、今回初めて訪問したサンタが新鮮な目線で紹介していきます。報告会参加者のみなさんも興味津々です^^

今回サンタ17名とサポーター14名が3ヶ月間で企画したテーマは「マハムニFes!文化祭」。毎年恒例のXmasプレゼント抽選会に加えて、6つの出店を開いたり、日本とバングラ全員の手形でXmasツリーの絵を作ったり、みんなで合唱やダンスをする企画を考えました。これらの企画は実際うまくできたのか!?続いてサンタのマサとえーこちゃんが写真と体験談をお伝えします^^

●12/30 いざ出国!

成田空港に東京・仙台・名古屋からマハムニプロジェクト2012のサンタ16人が無事に集結!

あと1人は現地ダッカで合流してメンバーが全員揃います^^では行ってきます!!

今年も寒い中、成田空港までプロジェクトメンバーのお見送りに来てくださったあだちさん、ありがとうございました!(偶然にもちょうどいい看板の上でお見送りでした^^)元青年海外協力隊員だったあだちさん作成の「指差しベンガル語会話帳」を全員が手に持ち、いざ出国!

日本から数時間、最初の経由地である中国北京の一泊目のホテルはここ。なぜか事前予約がうまく伝わっていなかったようで、深夜に小一時間ホテルを探し回るも外気は-4°C。最近まで中国に滞在していた大学院生「こんどぅさん」のおかげでなんとか交渉が成立し、全員同じホテルに泊まれることに!外から見ると4階建てのすべての部屋が真っ暗でキョンシーが出そうな怖いホテルでしたが、中はあたたかくてひと安心。 

●12/31 バングラデシュからよいお年を!

4時間ほど仮眠をとって早朝6時にさあ出発!これから昆明・ダッカを経由して、今夜22時頃にはマハムニに到着できる予定です。日本は大晦日ですね^^みなさまよいお年を!

 

北京から昆明を経由して、無事にバングラデシュの首都ダッカに着きました^^飛行機を出ると気温は一気に20°c!さっきまでダウンジャケットやマフラーをしていたメンバーは久しぶりに汗を感じます。空気の匂いもなんだか排気とお香の混ざった独特の感じ!さっそく入国手続きでは割り込み渋滞が発生して人口密度の高さを感じます^^;写真は飛行機を降りたところで銃を構える警察官!

バングラデシュのグラミン銀行で10月から働いているケイちゃんと合流しました!サンタが無事に17人全員揃ったところで、2台の運転手付きレンタカーに別れて早速チッタゴンに向けて出発!車内にはなんとチッタゴンのマハムニから子供達が2人ずつお迎えと道案内のために同乗してくれていました^^それにしても一台は出迎えの時点ですでに事故して左半分が大破してるんですけど、、どうなるマハムニプロジェクト!?

そしてダッカを出るとほとんど灯りや信号のない夜霧の道を、抜きつ抜かれつ対向車線にはみ出してクラクションやライトで威嚇しながらの大爆走!!

 

バングラ到着後、最初の晩御飯はカレー(トルカリ)をみんなで素手で食べることに挑戦してみます^^

●1/1 あけましておめでとう!ついにマハムニ到着!!

シュボンノボボショ!(ベンガル語で明けましておめでとうございます!)。バングラデシュも遅ればせながら年が明け、深夜12時を回りました。が!まだまだマハムニには着かず、陸路は遠い。。途中休憩では「チャ」という甘いミルクティー(紅茶にコンデンスミルクを溶いたもの。一杯15円。)を飲んでホッと一息。。


ただいま深夜の2時半、マハムニに無事に到着しました(おしりが痛い)。寮長のノトゥさんにあたたかく迎えられ、朝の朝礼までひと眠りすることに^^

マハムニ最初の朝がきました。予想以上に寒く、朝もやに昇る初日の出です。明るくなって気がつきましたが、私達の泊まらせていただいている建物の壁には子供達手作りの「Happy New year」の貼り紙が!よい一年のスタートがきれそうです^^

マハムニ一泊目の朝食は、野菜のスープカレーとおかゆにチャパティ、デザートの砂糖菓子付き!バングラの辛さと甘さで目を覚まします^^


これらの食事は現地の子供達はなかなか食べられないおもてなし料理だそうで、みんなで感謝しながら食べました。

朝食後はみんなで部屋を掃除してから子供達の朝礼に参加。120人の子供達の点呼に続いてはサンタが全員の前で1人ずつ自己紹介!たどたどしいベンガル語の挨拶と日本語の自己紹介が、子供達の笑顔や笑い声を生んでます^^今年で3年連続の参加となるマルはみんなから「マルマル!」と大歓迎^^

マハムニ初日は子供達との交流タイム。午前中は近所のバザールまでマハムニの男の子達と一緒に買い出しへ。女性メンバーはサロワカという民族衣装を探しに、男性メンバーは「マハムニFES」の景品となるおもちゃや現地のお菓子などを買い揃えます。マハムニの子供達も一緒なので目的のお店を探すのも価格交渉も心強くてお互いになんだか新鮮です^^

マハムニ初日の午後は学校から帰ってきた子供達も合流し、広場でこちょばし合い(追いかけっこ)などしてだんだんと打ち解けてきました^^歌やダンスもバングラと日本でお互いに披露したりして、言葉は通じなくても仲良くなれるもんだと嬉しくなりました!あしたはいよいよ準備してきた「マハムニFES」の本番です!!

今日の報告会でも女性メンバーはサロワカを着ています!それぞれに好きな色柄を選んで特別に仕立ててもらいました。生地から作ってもなんと上下セットで一着500円〜800円! 

●1/2 「マハムニFES」本番スタート!

朝9時の朝礼を終え、これから「マハムニFES」が始まります!!

100人を超える子供達が6つの出店を順番に回り、サンタの説明を聞いて盛り上がっています!これから1人につき4枚のチケットが手渡され、それぞれに好きなお店を選んで挑戦します。初めて見る「ヨーヨー釣り」の説明に子供達も興味津々です^^

チョコバナナ?準備OK!

フェイスペイント?準備OK!

プラスチック製の「金魚すくい」!子供達はうまくできるでしょうか!?

「輪投げ」がスタート!みんな真剣!

「ストラックアウト(的当て)」!お店ではチケットと引き換えに遊んでもらった後、

参加賞としてお菓子が渡されます^^店番のサンタも渡したり並べたりするのに必死です!

「フェイスペイント」では顔や腕に、お花や動物達が彩られ華やかに!

女の子だけでなく男の子達にも人気でした^^

日本で一緒に企画してきたサポーターのみんなと作った手形ツリーも、子供達の手形と将来の夢を書いたメッセージカードで飾り付けられて、大きな「Xmasツリー」が完成しました!!

●ステージイベント開始!

出店の時間は大盛り上がりの中あっという間に景品が完売!チケットがなくなった後もみんな行列になって出店を楽しんでいました^^そして続いてはステージでの出し物の時間です。先ほど完成したXmasツリーを背に飾り、サンタから子供達への歌のプレゼントを贈ります!楽曲は日本にいる時から練習してきた「翼をください」→「It's a small world(小さな世界)」→「アミバングラガンガイ(バングラを代表する歌)」の3曲。サプライズで練習してきた最後のベンガル語の歌は喜んでもらえるでしょうか!?

 

それぞれの曲を歌う前には、歌に込められたメッセージ(平和や夢)をサンタのひさしさんがベンガル語で説明し、真剣に聞き入る子供達。最後のアミバングラガンガイは、子供達にもお馴染みだったようでみんなで大合唱となりました^^

大合唱に続いては、広場に出て子供達の間に入って大きな二重の輪をつくり、ダンスの「マイムマイム」をやってみました!最初にサンタが中央で見本を見せ、その周囲を全員で手をつなぎ、ぐるぐる回ったり中央に寄せ集まったり、子供達はみんな初めてながら楽しんでくれていました^^


すると今度はお返しにと、マハムニの子供達からもステージで歌と踊りの披露が始まり、最後の喜劇では迫真の酔っ払い(?)の演技に全員から爆笑と拍手喝采が贈られました!

「マハムニFES」が無事に終わり、夕方までは自由時間!まだまだ遊び盛りの子供達と一緒に、キャッチボール、バドミントン、バレーボール、サッカー、バングラ版のカゴメカゴメや折り紙など、小さな子供から高校生くらいの子供までがそれぞれにサンタを捕まえて好きな遊びをして楽しんでいます^^

 

遊びの合間を縫って、子供達から今回のプロジェクトを日本から支援してくれたみなさんに向けて御礼の手紙を書いてもらいました^^大好きな動物や花や川の絵にひらがなの「ありがとう」の一言を添えて、一枚一枚全て違うメッセージカードを心を込めて書いてくれました!今年は100枚近くあったこともあり、書いている途中で「日本の歌を歌って」とリクエストが入り、見守る私達も一緒に気持ちを込めました^^今回のプロジェクトにサポーターやエンジェル、Readyforからご支援いただいた方はどんなカードが届くか楽しみにしていてくださいね!子供達が作ってくれた御礼の手紙を以下に一部ご紹介します(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

●夕方のお祈りとカレー、そして感動のサプライズ・・・

夕方になり、子供達のお祈りと瞑想の時間に参加させていただきました。子供達が2列に座って声を揃えて歌うように仏様に祈りを捧げた後、東に向きを変えて瞑想に入ります。夕暮れの静寂の中、今日の出来事やこれからに思いを馳せ、豊かな時間が流れます。最後にマハムニ母子寮創設者の渡辺天城氏の記念碑がある所に手を引かれて移動し、順番に地面におでこをつけて一緒に礼拝しました。素敵な経験をさせていただき心から感謝しています。

マハムニ滞在最後の夕食は、子供達と一緒に廊下でカレーをいただきました。今回はゲスト用のおもてなし料理ではなく、子供達が普段食べているカレーを一緒に並んで手で食べます^^指先から辛さを感じるチキンカレーにマイルドな豆カレーとさっぱりするサラダ。120人+17人分もの料理を作ってくれた料理当番の子供達や、野菜を畑で育てて採ってきてくれた子供達、運んできてくれた子供達、みんなに感謝の気持ちを込めて「いただきます」!

夜の廊下は寒いから、、と気を利かせてオロナというショールで包んでくれる女の子。すっかり仲良くなりました^^

食事後に子供達に手を引かれ、真っ暗な広場に出ると全員で手をつなぎ大きな大きな輪になりました。すると建物の奥から出てきたのは、なんと花火と熱気球!シューンパパンッとロケット花火の破裂音がした後に、ロウを燃やして温まった熱気球が6つフワ~ッと夜空に浮かび上がっていきました。なんとも幻想的な光景に感動して自然と涙があふれるメンバーも。これは特別な日だけに行うという子供達のサプライズ企画でした!

●そして最後はお楽しみの「Xmasプレゼント抽選会」!

そしてマハムニ最後の夜は毎年恒例お楽しみのXMASプレゼント抽選会 !!クジを引いて番号の小さい順に欲しい物を選びます^^ 今年はバングラデシュでドラえもんが流行っているという事前情報があったので、日本からドラえもんグッズを多く持っていきましたが、マハムニの子供達には知られていなかったようで、チョロQや色ペン、アクセサリーなどが人気でした!みんながそれぞれに選んだプレゼントを嬉しそうに見せてくれて私達も嬉しい気持ちになりました^^

マハムニ最後の夜、子供達の前でサンタが一人一人感想や感謝の言葉を伝え、明朝に帰ることを伝えると、涙があふれ抱き合うメンバー達。夢のような楽しい時間はあっと合う間です^^

全てのイベント終了後に、今回READYFORでマハムニの生活環境改善に募ったお金をノトゥさんに直接手渡ししてきました。19名の支援者のみなさんからいただいたメッセージも印刷して、お金と一緒にお渡ししました!とっても喜んで感謝してくれていましたよ^^今回の寄付金で壊れた屋根を修理したり、子供達の勉強机やイスを作ったり、新学期の教科書や制服の購入に充てられます。

●1/3 アバールデカホベ(また会いましょう)!

夜も明けぬ早朝5時にマハムニの子供達とお別れの挨拶。

あちこちで「アバラシベン(また来てね)」「アバールデカホベ(また来るよ)」の抱擁や、「サンタの胴上げ」で最後の盛り上がりをみせ、涙と笑顔でマハムニを発つメンバー達。

車移動でダッカに着き、けいちゃんとはここでお別れ!バングラ生活三ヶ月とは思えない会話力と人気ぶりでした^^一緒に仲間に加わってくれて感謝!

ダッカのホテルで一泊し、マハムニプロジェクト2012メンバーで記念写真!(そういえば全然撮ってなかった!^^;)これから乗り継ぎで中国で最もスリの多いと言われる広州に一泊して帰ります。家に帰るまでがマハムニプロジェクトです^^みんな気を抜かないように!

●たくさんのご支援で実現された2012年のプロジェクト

報告会はサンタの実施報告に続いて、お返し班の赤松から支援者のみなさまへのご報告。今年のプロジェクトは本当に多くの方のご支援を得て実行することができました。サンタの17名に加えて、サポーターとして10月から一緒に企画を考えてくれた方が14名、そしてエンジェルとしてプレゼント資金をご支援いただいた方が43名、さらに今年は新たな挑戦としてREADYFORでマハムニの施設改修費用を募ったところ19名の協力者、そして東北の被災地からは40着のサンタの衣装を無償でご提供いただいたり、愛知の南陽高校の生徒さんからいただいたミサンガを届けたりして、日本中のたくさんの方々と一緒にマハムニの子供達に笑顔や想い出を届けることができました^^ 

続いて会計報告を運営メンバーのマルから。今年もプロジェクト運営費・子供達へのプレゼント代として多くの方からあたたかいご支援をいただき、黒字でXmasプロジェクトを終えることができ、残ったお金からマハムニ母子寮の運営資金として約7万円の寄付を行うことが出来ました^^ちなみに今年のサンタの渡航費は5泊7日で約16万円で行くことができました。

●サンタメンバーによるパネルディスカッション!

そして休憩時間をはさみ、サンタ5名による「パネルディスカッション」が始まります!司会進行はサンタ代表のおうちゃん、パネリストは写真右手からマハムニ初訪問の社会人ひろこさん、中国で大活躍だった大学院生のこんどぅさん、今年は兄妹3人でプロジェクトに参加してくれたかおりん、マハムニ2回目で4月からバングラで働くよこちん、今回最年少で大学生のかっきー。

1.最初のテーマは「バングラで出会った衝撃的な出来事」

おうちゃん:自分もバングラに初めて行った時は日本とあまりに違いすぎて驚きの毎日でした。例えば街の人がお皿や服を洗っているのが緑色の池だったり、砂ボコリや排気ガスが多くていつの間にか鼻毛がすごく伸びてたり。。今回の旅でも運転手が対向車線を逆走して警察に捕まったり、その警察にワイロを払ったら見逃してくれたり・・、いろいろありましたがサンタのみなさんは今回の旅で何かカルチャーショックというか衝撃的なことはありましたか??

 

かおりん:バングラはこれまで海外旅行で観光してきたヨーロッパや南国リゾートとは全然違って、空港を出た瞬間からめっちゃ汚くて不安になったけど、マハムニに到着した時に「あーここまで来てよかった!」って思いました。子供達がキラキラした目で迎えてくれて「待ってたよ!」という思いが伝わってきたし、とても礼儀正しく挨拶をしてくれたりこまめに掃除していたりする姿を見て感動しました。

 

こんどぅ:バングラデシュに行く前にしばらく中国にも行っていたのですが、マハムニの子供達を一言で言うと「民度が高い」と思いました。挨拶も毎日きちんとしてくれましたし、靴を揃えたり、街で地べたで暮らしている人達とは全然違ってました。“おはようございます渋滞”ができるほど一人ひとりがしっかりと手と目を合わせて挨拶をしてくれたのが私には衝撃的でした。

2.続いてのテーマは「今回の旅で一番印象に残っていること」

おうちゃん:今回の旅でみなさん一番印象に残っていることは何ですか?

 

ひろこさん:一番の想い出は最後の夜に子供達と一緒に廊下で並んであぐらをかいてカレーを「おいしいね、おいしいね」と食べれたのがよかったです。

 

こんどぅ:今回のサンタは子供っぽい人が多かったのがよかったです。追いかけっこなんかも思いっきり本気でやっていたし。最終日にこの子たちが孤児であるということを忘れていたくらい、素晴らしい子供達と出会えたことが最もよかったことですね。

 

かおりん:熱気球を夜空に上げてくれた時に、「この子たちの願いがずっと叶いますように」と思って感動したのが今でも印象に残っています。

 

よこちん:「将来は大学の先生になりたい」と言っていた男の子と仲良くなり、彼の夢を応援しようと思えたことが印象に残っています。

 

かっきー:日本から企画していったXmasパーティも成功して楽しかったですが、自由時間に子供達と一緒に遊んだことが思い出深いです。一緒に手をつないで近くのお寺に何度も連れて行ってくれたり、バングラの歌や踊りを見せて教えてくれたり、女の子たちとは摘んだお花を髪に飾っておしゃれを楽しんだりして仲良くなれました。

3.最後のテーマは「今後のマハムニプロジェクトに期待すること」

おうちゃん:最後に実際現地まで行ったみなさんから「今後のマハムニプロジェクトに期待すること」を伺ってみたいと思います。

 

かっきー:Xmasパーティ以外にも、子供達の就職支援などマハムニを卒業した後について何かできることがあればしてあげたいと思いました。あれほど素直な子供達がバングラの混沌とした社会に出た時に生きていけるかが心配です。

 

よこちん:マハムニプロジェクトの活動をこれからも細く長く続けていきたいです。4月からバングラデシュで働く予定なのでまたマハムニにも行きたいし、現地からこのプロジェクトに役立てるようになりたいです。

 

かおりん:私もこのプロジェクトを細くてもいいので長く続けていってほしい。今回は移動がかなりハードだったので少しでも軽減できると参加しやすいと思います。私自身これまでこのプロジェクトにはエンジェルとして関わっていましたが、今年初めて企画から参加して現地にも行ってみるととても得られることが多かったので、是非多くの知り合いにも行きたい人がいれば応援したいと思います。

 

こんどう:今後は寄付をXmasにあわせて単発で募るよりも年間を通じて継続的に増やす仕組みを作ったり、マハムニの子供達が自分達でお金を生めるような仕組みができれば永続していけると思いました。

 

ひろこさん:ボランティア活動は「してあげている」という気持ちになりがちだけど、このXmasパーティのように子供も大人も一緒に楽しみながら活動できる場でこれからもあってほしい。中国やダッカでのトラブル時に不安になることもあったので事前に想定できていればよかったです。

●最後に会場のみなさんとの質疑応答へ

おうちゃん:サンタのみなさん、率直なご意見ご感想をありがとうございました。それでは残りの時間は、会場のみなさんとの質疑応答をしたいと思います。ご質問いかがでしょうか?

 

会場:子供達はマハムニプロジェクトの活動をどのように思っているのでしょうか?

 

おうちゃん:今年は特に歓迎されているのがよくわかりました。普段親元を離れて暮らし、静かで落ち着きのある彼らがこれだけ笑顔で楽しんでくれている日はあまりないと思います。しかし自分達もこのプロジェクトを始めた頃はこの活動が本当に子供達にとって意味のあることなのか、自己満足ではないかと悩んだこともありました。実際に現地に行くよりもその費用をそのまま全額寄付した方がよっぽど役に立つんじゃないかとさえ思ったこともあります。しかし去年3回目のXmasパーティをした時に、子供の中にひとり知的障害の子供がいるんですが、ノトゥさんから「彼がこのプロジェクトのことを覚えていて毎年とても楽しみにしているので、是非彼のためにも毎年続けてほしい」と言われ、小さくてもいいから毎年必ず現地に行くことを続けていきたいと決心しました。

 

会場:子供達は年末年始はお休みだったのですか?

 

おうちゃん:日本と違ってバングラデシュの年末年始はお休みではなく、子供達も学校に通っていたのですが、今回マハムニFesを行う日だけは学校を休んでもらってほとんどの子供が参加してくれました。

 

会場:子供達に人気だったプレゼントや出店は何でしたか?

 

よこちん:4歳〜13歳くらいの小さな子供達にはチョコレートなどのお菓子やみんなで遊べるものが人気でした^^過去にもクリケットのラケットやバドミントンセットなどは喜んでくれていました。

 

まる:ぬいぐるみは女の子にも男の子にも大人気で当選した子供だけでなく隣の子もぎゅーっと抱きしめていました。出店では金魚すくいを担当しましたが、みんな初体験ながら上手にすくっていました。金魚はプラスチック製のおもちゃを日本から持って行きました。

 

質疑応答はここまでとなります。

ちなみに今日司会のおうちゃんが胸に挿している花は、実は子供達から今日届いたものだそうです。これまでプレゼントやパーティをしてもらうだけだった子供達が、自分達にも何かできることをしたいと動き出してくれたことはとても大きな変化です。これもこれまでご支援いただいたみなさんのおかげです。これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします! 

 

最後になりましたが、今回素晴らしい会場をご提供いただいた日立ソリューションズ様、ありがとうございました。これにてマハムニプロジェクト2012報告会はお開きとなります。ありがとうございました! 

●サンタの感想コメント集

今年もバングラならではのトラブルやハプニングがありましたが、楽しいXmasツアーとなりました^^最後に、2012年サンタの感想コメントと、マハムニ母子寮のノトゥさんからいただいた御礼メッセージを掲載して今年の開催報告を終えたいと思います。また来年もみんなで素敵なXmasパーティを創っていきましょう!

●広重 雅也(マサ)

正直最初は単に面白そうだからという軽い思いで参加しました。しかし、子供達と寝食を共にしたことでその思いが大きく変わりました。マハムニの子供達の礼儀のよさ、相手を思いやる気持ち、そして将来誰かの役に立ちたいという思い。すぐにマハムニの子供達が好きになりました。日本とバングラデシュ。物理的な距離は離れていますが、マハムニ子供達が学び大きく成長出来るために、これからも継続して力になっていきたいと思います。

●中川 弘子(ひろこ)

今年のプロジェクトがこのメンバーでできて本当によかったです。今も印象に残っているのは子供達の笑顔。あの笑顔にまた会いに行きたいと思いました。バングラは初めてでどんなところかわからず、特にダッカは住むにはつらいと思いましたがマハムニは楽園のようでした。マハムニに行かなければまたバングラデシュに行きたいとは思えなかったかもしれません。世界は広いことを実感しました。

●小松 麻子(マコ)

発展途上国、孤児院、言語の異なる子どもたち...。最初は不安要素がいっぱいでしたが、そんな不安も、元気で礼儀正しくとても優しい子どもたちが一掃してくれました。子どもたちに素敵な思い出をプレゼントするはずが、子どもたちからここには語りきれないほどの素晴らしい思い出と、「ルールを守ることの大切さ」「他人を思いやることの大切さ」など大事なものをプレゼントしてもらいました。この旅で自分自身の反省点も見つかったので、子供達のお手本になれるように成長してからまた来たいと思います。たった数日しか過ごしていないのに、またマハムニ母子寮に「帰りたい!」と思える、本当に本当に最高の旅でした。ありがとうございました。

●近藤 嵩史(こんどぅ)

マハムニに行く人も子供達も楽しんでいて良いイベントができたと思います。今回は子供達と遊ぶので精一杯でしたが今後も支援を続けていきたいです。

●松永 香央理(かおりん)

生まれて初めての途上国訪問で、実は初日の中国の段階から最後まで大丈夫かなとちょっと不安になりましたが、マハムニの子供達に朝礼で会った瞬間にすべてが払拭されました。これまでエンジェルとして参加してきて今年サンタになって本当に良かったので、周りの方々にも次の一歩を後押しできるようにしていきたいと思います。

●垣原 史歩 (かっきー)

私も日本に帰国したら周囲の人にマハムニのことを伝えていきたいと思います。道がボコボコだったり、一方で最貧困とは思えないほどいろいろ整備されていたり、人懐っこい子供たちが熱心にお祈りをしていたり、子供たちが頭良かったり(笑。三角関数とか勉強していた子供もいました)写真や言葉だけでは語りきれない小さな驚きがたくさんあって、それが私の中でギャップとして存在している感じです。行く前は子供たちがどんなプレゼントが欲しいのかあまりわからなかったので、今回の経験を今後に活かしていけたらと思います。

●佐倉 直也(サクラ)

今年初めてツアーに参加しましたが、以前報告会に参加したこともあり自分の場合はギャップは感じませんでした。当たり前のことですが子供達の前では普段の肩書きなどは通用せず、素の自分の人間力が試されるので日頃からもっと自分を磨いていきたいと思いました。

●宮原 真純(ますみん)

日本の子供ってゲームをしたり恵まれた生活をしているけど、マハムニの子供達は自然の中でピュアに暮らしていて感動しました。私が元気をあげにいくつもりが元気をもらった感じでした。これからは私が子供達にもっとできることは何なのかを考えて行動していきたいと思います。

●前川 栄子(えーこ)

マハムニ訪問は2回目でしたが子供達が到着を楽しみにしてくれているのがわかってとても嬉しかったです。現地まで来たら良い思いをするのはわかっていたけど、来るまでにもっとモチベーションを上げてこればよかったというのが自分の反省です。日本に戻っても彼らを忘れないようにしていきたい。新年に来れてよかったです。

●鈴村 直純(ベル):名古屋

今回、プロジェクトに参加して、現地に行くことの重要さを知りました。テレビや本などを通じての情報は、どうしても製作者の意図が入ってしまいます。気軽に行ける場所ではありませんが、ぜひ現地に足を運び、現地の人たちと交流し、自分が感じたままに行動することが、支援であったり、異文化交流につながることだと思います。

加藤 桂衣(けい):ダッカ

マハムニプロジェクトに参加させていただきましてありがとうございました。今回はサンタクロースとして現地への参加、エンジェルとして少しですが寄付もさせて頂きました。私は現在ダッカに住んでいます。日本に恵まれない環境の人や子どもがいないとは言えません。バングラデシュとは違った問題があります。しかし、どれほどに日本が恵まれた豊かな国なのかを日々痛感しています。家がない、親がない、路上生活が当たり前、明日の食べ物は今日ストリートで稼いだお金次第・・・そういった子ども達の環境を目の当たりにして悲しくなるばかりでした。しかし、「もし」ちゃんとした寝る場所、食べるもの、安心して過ごせる場所があればこれほどに真っ直ぐに明るく元気に子ども達は育つものだ、とマハムニ母子寮の子ども達は教えてくれました。マハムニプロジェクトについては、本当に子ども達にとって有意義な時間を提供できたと思います。親がいない小さな子にとっては、サンタクロースのお兄さんお姉さんは親に与えられなかった愛情の代わりでもあります。こういった民間レベルの国際協力を実らせることで、バングラデシュの子ども達に希望を与えられ、私たちも勉強させていただくことができました。支援いただいた皆さんには本当に感謝です。そして、今後もマハムニ母子寮の子ども達が元気に育つように祈っています!

●羽生 佳代子(カヨ):名古屋

マハムニ訪問は2回目で前回はただ楽しいだけでしたが、今回は久しぶりに家族に会いにいくような感覚でした。今回で日本とマハムニの絆が強まったのを感じたし、プロジェクトを応援してくれている名古屋の南陽高校にも成果報告をして絆を強めていきたいと思います。名古屋からの参加だったため事前のミーティングに一度も参加できなかった事が一番悔やまれますが、サンタメンバーのみんなのあったかさに、気後れする事なく馴染むことができました。今回はサンタの人数が多く、子ども達がほんとに嬉しそうにはしゃいでいるのが印象的でしたが、反面まとめるのが大変だったと思います。諸々、本当にありがとうございました。

●柴田 久(ひさし):仙台

今回は約3年ぶりのバングラデシュでしたが,活気のあるにぎやかな雰囲気と独特の土地の匂いは変わっておらず,私たちを迎えてくれました。マハムニでは子どもたちの純粋な心に触れ,一緒にゆったりとした時間を過ごすことができ,心が癒されました。一方で,首都ダッカの渋滞が少しずつ解消されていたことや,空港までの新たな道路が建設中ということもあって,まさに今この瞬間も発展し続けるバングラデシュを目にすることもできました。今回は仙台からの参加だったため事前の企画会議に出られず,出発当日空港からの参加となりましたが,みなさんにあたたかく迎え入れていただいて感謝しています。今回みなさんと一緒にマハムニを訪問することができて,バングラデシュがさらに好きになりました。帰国後は仙台に戻りますが今後も自分にできる形でマハムニプロジェクトに関わり続けていきたいと思います。みなさん,大切な時間を与えてくれてありがとうございました。

●横川 祐太朗(よこちん)

1週間の旅、お疲れ様でした。今年は春からダッカ勤務を予定しているので、マハムニプロジェクトの次回開催に向けてもっと多くの人に知ってもらえるようにバングラ側からも働きかけていきたいと思います。

●石丸 伸二(マル)

今年参加するにあたって個人的な目標が3つありました。子供達に楽しんでもらうこと、できるだけたくさんの日本人にバングラを知ってもらうこと、プロジェクトに関わった人にバングラやマハムニのことを好きになってもらうこと。みんなの感想を聞いて全て達成できたのではないかと思います。この経験が「遠い国の昔の話」にならないように、写真を見て思い出したり、みんなで集まったりしていきましょう。

●赤松 重彦(しげ)

今回は日本でみんなと考えていったXmasの企画も実現でき、新たなチャレンジとして行なったREADYFORの施設改修のプレゼント資金も無事に届けることができて感無量です。3年ぶりにマハムニを訪問しましたが、前回はお世話される側の幼かった子供達が、今回は小さな子供達の面倒を見たり、イベント時にリーダーシップを発揮していたりと3年間の成長をとても大きく感じました。これからも末永く多くの仲間と一緒に活動を続けていきたいと思います。

●宮崎 応一郎(おうちゃん)キャプテンサンタ

今年のプロジェクトは大きなチャレンジがいくつかありました。まずこれだけの大人数でも大きな問題なく最後までやり遂げることができたのはみんなの協力のおかげです。特に中国でのこんどぅ、バングラでのひさしのサポートにはとても助けられました。またReadyforでの支援者獲得も新たなチャレンジで、掲載までにいろいろとぶつかったこともありましたが新たな支援者の協力を得てマハムニ母子寮への支援を実現することができてよかったです。今年はHappyNewYearの貼り紙や子供達の歌と踊り、夜の熱気球など過去のプロジェクトの中でも最も子供達に楽しみにされていて歓迎されているのが伝わってきました。これも過去のプロジェクトのみんなのおかげだし、サンタの人数がこれまで4人→6人→17人と毎年増えてきたのも、応援者を増やしてくれてきた仲間達のおかげです。自分も死ぬまでこの活動を続けていきたいと思いますが、続けていくには今回のように多くの方の協力が必要です。今回は予定していたスケジュールを急遽当日に変更したり、みんなにやってほしいことややってほしくないことを直前にお願いしたこともありましたが、快く協力してくれて感謝しています。ありがとうございました。

●マハムニ母子寮ノトゥさんから感謝のメッセージ

今年も日本からマハムニの子供達に会いに来てくださり、また楽しいイベントを企画していただき心から感謝しています。6つの出店はどれも子供達が初めて体験するものばかりで、普段静かでおとなしい子供達も無邪気な笑顔で楽しんでいるのが見られて嬉しかったです。また披露してくださった歌はどれも素晴らしく、特にベンガル語に訳してくださった「It's a small world(小さな世界)」は心に響きました。また是非みなさんマハムニの子供達に会いに来てください。子供達もまたみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

●マハムニプロジェクト2012 Special Thanks


・サンタ:17名

宮崎応一郎、赤松重彦、石丸伸二、横川裕太郎、羽生佳代子、前川栄子、近藤嵩史、垣原史歩、松永香央理、佐倉直也、中川弘子、鈴村直純、小松麻子、宮原真純、広重雅也、柴田久、加藤桂衣

 

・サポーター:14名

松永佐斗志、安達淳哉、赤松暁、本島幹子、中島健一郎、小林潤、松永聖美、沼倉有沙、坂口志保、佐久本りの、上城紗葉子、居神浩子、北麻美子、三浦広樹

 

・エンジェル:43名

田中瑠美、清水崇史、大澤真裕子、野崎裕美、宮崎姉、山下康郎、佐藤早苗、松田吉正、高橋武志、澤正浩、中沢良美、木原理江、谷川亮、問谷知弘、藤岡明、渡辺佳穂里、小兵晋也、榎木清二、村山有葉、熊坂拓朗、臼井裕太郎、渡邊貴行、原田祥行、橋爪智美、初見真人、清田俊郎、河西芳浩、穂積義明、今泉博貴、津田詩織、原沢綾、照井岳志、森君、ウガジン、ゆか、大山泰輝、野中真貴子、長瀬恵、松永佐和子、猪俣友樹、西村仁志、久保之理子

 

・READYFOR:19名

米坂元宏、袴田真一、加藤眞弓、齋藤剛、伊藤潤、小野貴彦・裕香、石井史朗、加藤岩大、長瀬恵、河野紘徳、赤尾(野田)恵、滝謙介、野澤澄也、植村貴尚、佐藤哲朗、風間真裕子、三宅和正・博子、前田健太郎、KIMU

(敬称略・順不同)